▶八分十九秒

 

今日もまた、あの声が聞こえる。

私は、常に私の中の「ワタシ」に支配されている。

いつもその声に依存し、色んな顔の「私」を見せる。

本当の私は、いったいどこに居るのだろうか。

それはまるで地球が太陽に依存しているのと同じように、

私の存在は「ワタシ」の声が聞こえないと成立しない。

その現実にいつも悶々とした時間を過ごしながら、

過ぎゆく日々をただ淡々と食いつぶしていく。

©2016 Tomoya Terada